ブログ

カサの歴史ー洋傘編ー

日常的に使っているモノで、そのモノの歴史を考えたことはありますか?
中々モノのルーツを辿ることも無いとは思いますが、ここでは傘の歴史についてご紹介します。

 

・西洋の傘のルーツ
 傘の歴史は、約4000年前の古代文明の時代から始まったと言われています。

その当時のエジプトやペルシャの壁画には、祭礼の時に神の威光を示すために使われていたとの記録が残っています。

 

また、基本的には貴族の夫人や高僧たちが外出する際の日よけとして使われていた記録が残っており、主に日よけのため、また権威の象徴として傘は使われていました。

当時の傘は閉じることができず、比較的暑い地域で従者を伴う必要があった為、傘を持てるという事は、その社会的、経済的地位を示すことに繋がったのだと考えられます。

 

閉じる傘が使われるようになったのは、13世紀のイタリアからです。

当時はクジラの骨や木がフレームとして使われており、これがスペイン、ポルトガル、フランスへと広まっていきました。西洋においても、基本的には婦人用の日傘として使われていました。

そして日傘としてだけではなく、アクセサリーとしても傘は使われていました。

 

・雨傘としての普及
 西洋でカサが雨傘として使われるようになったのは、18世紀の後半になってからの事です。

イギリスの旅行家で商人でもあったジョナス・ハンウェー(1712-1786)が、ペルシャ旅行中に中国製のカサが雨傘として使われていたことに影響を受け、イギリスに帰った後に防水加工を施した傘を用い始めたことがきっかけでした。

 

当時のイギリスでは、男性は帽子で雨を防いでおり、傘は一般的に女性のためのものでした。

そのため、初めは変人扱いされることも多かったようですが、彼が30年間も傘をそのように使い続けたため、徐々に雨傘に対する偏見も無くなっていったようです。

 

・イギリス初の傘屋
 そんなイギリスで初めてできた傘屋がJames Smith and Sonsというお店で、1830年代に設立されました。

当時の傘は高価なものではあったものの、ステッキの代わりになる大きな傘は、英国紳士の身だしなみとして徐々に普及していきました。

ちなみにこのお店は、現在でも営業を続けており、多くの人々で賑わっています。

 

傘の歴史は長く、元々は日よけと権威づけのために使われていました。

そしてアジアの影響を受けながら雨傘としての用途が広まり、今では世界中で使われるものとなっています。

日用品に対して、その歴史やルーツを辿ってみることはあまり多くは無いかもしれませんが、少しだけ興味を持ってみてみると、またモノに対する見方が少しずつ変わってくるかもしれませんね。

  • MEDIA
  • CORDINATE
  • Q&A
  • VOICE
  • LINK
ページトップへ戻る